住まいの知識
「住宅エコポイント」対象物件省エネは家計に優しい
エコポイントがもらえるのは、高気密・高断熱でCO2が削減できる住宅。
じつはこの省エネ住宅、冷暖房日の節約二つながるから家計にもやさしい。
気密・断熱性能が高ければ室内の熱が逃げにくく、床や壁の表面温度が一定に保たれる。
そのため室温が同じでも、断熱性の低い住宅に比べて体感温度が快適なレベルになるのだ。
そうした家ではエアコンの温度設定を抑えたり、「不要なときにはつけない」というようにエネルギーを節約できる。
高気密・断熱性は体に優しい室温の差を減らすことが家族の健康を守る
室温の寒暖差が激しいと脳卒中の原因につながるなど、住む人の体に影響します。温度差は5℃以内に収めたほうがいいのです。
温度差の大きい場所としては浴室にばかり目が息がいきがちですが、暖かい部屋から寒い廊下や部屋に移動するときなど、部屋間の温度差にも注意が必要です。
その点、高気密・高断熱な住宅は保湿性が高いため、部屋間の温度差も低減でき、家族が快適に暮らせます。
高気密・高断熱は生活スペースを広げる広さにこだわるなら気密性・断熱性を重視
窓ガラスにエコポイント対象の複層ガラスを採用するだけでも、保温状態は大きく変わる。
なので家の広さを重視するなら、気密性・断熱性に注目すべきである。
家を買う時に広さは重視しても、気密性・断熱性には目がいかない人が多いものです。
でも、いくら広い家でも窓の近くが寒いと家の中での行動範囲が狭くなってしまいます。
逆に気密性・断熱性が高ければ、家の広さはそのまま生活スペースを広げられるのです。
家族構成の変化で「家」も変わる先を見越した可変措置で長く住みよい住まいに
時間とともに家族構成やライフスタイルは変わる。そのため購入時は住みよい家だったとしても、10年後・20年後まで住みやすいとは限らない。
いつまでも住み心地の良い家であるために可変できる家であることは重要なポイントだ。
「そのために構造をしっかりつくり、必要に応じて間仕切り壁を外したり、吹き抜けの上部を部屋にするといった対応をしやすくしておくことが大切だ。
東日本大震災の地震からも家を守る極めて稀に起こる大震災にも耐える!被害も最小限に!
長期優良住宅は地震にも強く、建築基準法レベルの1.25倍の地震力に対して倒壊しないことが、基準になっている。
建築基準法レベルとは、関東大震災や阪神大震災に匹敵する震度6強~震度7レベルだ。こうした大地震でも倒壊しないよう、柱や梁などを頑丈にしたり、建材同士を金具などでしっかりと結合する技術が求められる。たとえ損傷しても、改修が容易なら補修費も抑えられるだろう。
税制優遇額は数十万近くになることも!固定資産税やローン減税などさまざまな税制優遇が売れられる
長期優良住宅は品質の高い住宅だけに、建築コストや物件価格が相場より、高めになるケースも少なくない。
だが、さまざまな優遇税制が用意されており、買う時や入居後の負担が軽減される。
なかでも住宅ローン減税が最大100万上乗せされているのが大きい。
実際の減税額は借入金などによって異なるが、一般住宅より数十万多く控除されるケースもあり、価格差をある程度埋めれられるだろう。